徒然なるバカはその日暮らし

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ディズニーヴィランズに見る「悪役の死」の理想

お久しぶりです、ナマモノです。

なんかスッゲー仰々しいタイトルですけど、実際に書いていくのは
「ディズニー作品のここが好きです!!」
的な内容になります、多分。



皆さんはディズニー作品はお好きでしょうか?
僕は大好きです!!

東京ディズニーリゾート等の影響で
ディズニー好き=陽キャパリピ
みたいなイメージが強いのかな、と思いますが、ご存知の通り僕は根っからの陰の者です。
明るいお話よりも、ほの暗くて少しくらい歪みのある方が大好きな陰の者です。

そんな僕が、心から「大好き」と言えるくらいには、「夢の国」という文字面の印象とは裏腹に、どこか陰が見え隠れするお話群。
それがディズニー作品でございます。
どうか、私のような陰に身を置く方にもディズニー作品を好きになって頂きたい、興味を持って頂きたい、という想いで書いていこうと思います。



さて、ディズニー作品は「どこか陰が見え隠れ」と言っているくらいなので、お話の舞台があからさまに陰惨というわけではないです(例外も……)。
むしろ平穏でのどか、あるいは煌びやかであったりすることが多い。
そんな舞台にとびきりの陰を差してくれるのが、皆大好き「ディズニーヴィランズ」です。もちろん僕も大好きです。

今でこそ、「ディズニーヴィランズ」なんてユニットみてえな言われ方してチヤホヤされて、親しみやすさ出して来てますが、その実、悪役として行ったことはキャラクターによって様々。

動物虐待、誘拐に軟禁、謀殺や独裁。目的は分からんけど唐突に現れて、ヤバそうな亡霊やらたんまり呼んで、「ああ、こいつはすんげえことやらかしそう」と思ったら唐突に消える、なんて奴もいます。

罪にバラツキはあれど、(最後に上げたような例外を除けば)その行動原理は至ってシンプルかつほぼ一致しています。
「我欲」。それに他なりません。
人間であれば、大なり小なり備えているであろう欲。本能に刻まれた3大欲求とは切り離された欲。ある種、人を人たらしめるものに基づいて、思うままに振る舞う。うんうん、「悪役」って感じ!

そんなところに、ヒーロー・ヒロイン以上の人間味を感じるからこそ、僕はディズニーヴィランズもとい悪役・ヒールが大好きなのですが、それはまたどこか別の機会に語らせていただきます。

話を戻しましょう!
前述の通り、ディズニーヴィランズは各々の欲望を満たすために、己の力の限りの悪逆非道を行います。
そして、その末路は――。
言うまでもないでしょう。

さあ、やっと本題ですね! 長くてすみません!!


彼ら(彼女ら)の最期(こう書いていますが、命を落とすとは限りません)、その多くはどこかコミカルなものに見えます。
足滑らせてみたり、首吊ってみたり、落ちてみたり燃えてみたり、溺れたり灰になったり様々。字面だけで見ると「え、普通にエグくない?」と思えるかもしれませんが、作品で映像として見るとどこか、こう、やってきたことに比べて間の抜けて思えたりする(まあ、結構トラウマもんの描写なんですけど)。
絵柄や「ディズニー」という効果も影響してるかもしれませんね。

しかしながら、僕はその末路にこそ惹かれます。

彼ら(彼女ら)に最期をもたらす存在。
その多くは、物語のヒーロー・ヒロイン「ではありません」。

ヴィランズは自身の道程、因果によって殺されます。

無論、間接的にヒーロー・ヒロインが関わりはします。
ただ、勧善懲悪を描く作品らとは異なり、直接手を下すことは意外と少ない。
自身の行ってきた悪逆非道により、文字通り「自滅」していくのです。
脅かそうとしたもの、利用したもの、作り上げたもの壊したものが、破滅へ導く。
ここに、釈然としない心地を覚える方も少なくないのでしょうが、僕はむしろ美しさを感じますし、「悪役の死の理想」にこそ思える。

自身の行動、自身の罪が、その最期を決定づける。これは、この上ない正当な裁きだと思うのです。
逆に、どれほどの大義名分を得ていようが「個人の手によって下される裁き」は、何者かの「我欲」に基づいた暴力と相違ないのではないでしょうか。

一側面から見れば、功績と呼べるかもしれない。でも、行ったことの本質に目を向けると……。
「我欲」に則り、罪を犯した者の末路はここまでで述べた通りです。

自身の手を汚した途端、裁かれた者と同じ穴の狢となる。
ディズニーは暗にそれが言いたくて、ヒーロー達に直接的な手段に訴えさせないのでは、そう思います
(直接手を下されることが、正当な裁きであると言える作品もあります。そして、実際にそういった結末を迎えます)。



因果応報。
長くなりましたが、これが私の思う理想的な「悪役の死」であり、ディズニー作品の最推しポイントだというお話でした。


さあ、ディズニー作品に興味、湧いてくださいましたか?
今は「ディズニーデラックス」という月額サービス等もあり、触れる機会にも恵まれています。
もし、もし、ちょっっっとでも興味が湧いたという方は是非とも、帰りにTSU○AYAによって1本でもレンタルして頂けたら、と思います。

僕の最推しは『ノートルダムの鐘』です!!!!!!



補足
ディズニーは「基本的に」死を明確に描きません。
生死不明っぽい描写が多いです。
まあ、でも、死んでますよ、はい。